
Photos by Yuuuka Ooosumi
映画『そらそい』は、主要キャストがほぼ新人ということもさることながら、役者でも何でもない人(私を含む)がやたらと出る。
という点においても新しい、というかヘンテコな映画でした。
写真はその一例で、地元のサーファーの方です。
本来はサーフィンをしながら、浜辺で練習するダンス部を見て、
「下手だなー」とつぶやきバカにするという設定だったのですが、
いざ松崎の海岸に行ってみると、なんと波がほとんどないではありませんか。
これでサーフィンをやるのは不自然では…?
そんな問いに出された答え、それが「浮き輪」でした。
波打ち際でウェットスーツを着てプカプカ浮かびながら雑談する男達。名付けて「浮き輪ーマン」。
来年の夏あたりから、伊豆の西海岸ではこのスタイルが流行することでしょう。
高い波を乗りこなそうなどという、人間は自然を支配できると信じ込んだ近代的思想の産物でしかないスポーツはもう古い。
これからは波に乗るのではなく、ただ海に浮かぶのです。
ただ浮かんで、海と、そして自然と向かい合う。
そうこうしているうちに、いつの間にか自分自身のことも今までとは少し違った角度から見つめ直すことができるかもしれません。
そんな心のスポーツを、『そらそい』は提案します。
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