【2月14日】
夢のように赤かったベルリンもついに最終日。
この日は夕方に『そらそい』の最終上映があり、それまでは自由行動。やり残した観光を出し切るならこの日しかありません。
大聖堂に行きました。
でかい。
なんだかとても荘厳な気持ちになりました。
装飾とかも細部まで本当に細かい。
でかいと凄く感じる。
というマジックは映画にも通じるものがあると思いました。

とにかく見上げてばかりのカノとアイアイ。
と、その上空のステンドグラス的なもの。

あーなんか文字が大きくなってしまった。
それほど大それた内容でもないのに。
大聖堂を後にした頃、森岡君さりげなく帰国。
子供にお金をせびられて小額恵んだのにも関わらず少なすぎると中指を突き立てられたり、二度とかぶりもしないであろうコミカルな帽子を3つぐらい購入したり、最後まで彼の周りには笑顔が絶えませんでした。
そのあと我々は廃墟へと向かいました。
ベルリンの町中には廃ビルがいくつも点在し、そのうちのいくつかを昔、学生運動の若者あたりが乗っ取って、電気や水道を勝手に引いたりして住み込んで、今はアーティスト達がアトリエやカフェとして適当に運営しているという噂を聞き、それは是非とも行ってみたいと思ったのです。
いやはや、想像以上の自由っぷりでした。
もうね、毎日が文化祭ですあの人達。
作品自体もそれぞれ本当に面白いし生き生きしてるし、個人的には現代美術館にお行儀よく並べてあるものよりずっと面白いと感じました。
この建物の一室一室が全てアトリエで、
色んなアーティストが勝手に絵を売ったりしているわけです。
外にも作品がドーン。
週末の夜はパーティがあるそうです。
帰り道のカノとアイアイ。
かくも肌を寄せ合うその理由は、「寒さ」です。
そんなこんなで夕方ですね。
そらそい、ラスト上映です。
今までのバビロンという会場ではなく、
メイン会場近くのシネマックスというバカでかいシネコンでの上映でした。
しかしまあ扉を開ければお客さんが大勢。
この日もチケットはソールドアウトだそうで。
ありがたやありがたや。
かつてない大会場、大スクリーン、大観衆のため、
一同さらなる興奮状態。小百合嬢に至っては
「やばい、あたし率先して笑おう、アハハハ!!!」
と、映画祭における新しい女優のあり方を模索しておられました。
上映後もサインやら写真やら質問やら踊ってーやら、
いつにもまして国際映画祭でした。
そして僕はそのあと飯も食わずに、権威ある賞を2つもとったという『愛のむきだし』(4時間!!)を一人で見に行きました。
外国人のリアクションと共に見る邦画は本当に面白いです。
そこで笑うのかー、とか、逆にこれは一緒かーとか、満載で。
もちろん映画自体も非常に素晴らしかった!!
インド映画フリークが絶賛していると聞いて納得した!
同じぐらい長くて同じくらい大袈裟!
宿に帰って酒飲んでろくに寝ないで翌朝早くに飛行機乗って帰りました。
勢いでボランティアに応募してから約10ヶ月。
思えばずいぶんとんでもないところまで来てしまったなあとつくづく思います。
もはや後戻りできないのか何なのか冷静に見つめ直す暇もない日々の連続ですが、どういう形であれ早いとこ立派になって諸々恩返しがしたいものです。
それでは、次回からまたボチボチ映画のことを書けたらなーと思います。
質問とかあったら何でも聞いてください。
というか、コメントください。
すごく待ってます。
0 件のコメント:
コメントを投稿