大学で映画を学んでいる都合上、初対面の人と話す時は必ずと言っていい程、「好きな映画は?」という質問をされる訳ですが、その時はどうもNRの作品を挙げる気にはなれないんですね。
で、まあ初期のジャームッシュ最高とか、キム・ギドクは爆笑するとか、日本だと山下いいねとか、最近だとロイ・アンダーソン半端ないッスと言った具合で偉そうに話すわけですが、それとは別に、もっと内に秘めた部分で、僕はNRを愛していますよと。
それはもうむしろ、「映画が好き」とかそういったレベルでの「NRが好き」なのであって、
だからどうしたのかと聞かれれば、それはとても困ります。
さて、話に華も咲かなかったところで、第3回いってみたいと思います。
5月23日 金曜日
ワークショップも既に3回目を迎え、生徒さん達もすっかり打ち解け、今回は最初っから演技開始でした。たしか。
コーチ陣には電車さん、大山さんに加え、今回新たに森岡龍くん(好きな映画は『リアリズムの宿』)が加わり、さらに豪華なメンツとなってのエチュード合戦でした。
男が女に対してやたらと何かを熱く語っている。
それを聞いていた隣にいる2人組が、言葉の端々をかいつまんで男のマネをして、明らかにバカにした笑みを浮かべている。
男はそれに気付きながらも、話を止めなかったのだが、ついにキレて2人に文句を言う。
「マネしてませんよ」としらばっくれる2人。
それを見て「勘違いだよ、ね」と仲裁する女。
しかし今度はその女のマネをしてケラケラ笑い、もの凄く悪い雰囲気になり、その後どうやって終わるのかは、残念ながら忘れました。
でもなんか全体的にケンカが多かったような気がします。
そしてそれを店員が止めに入るという設定で、電車さんが上手く入れず、ケンカがこう、クロスしないで、パラレルに、、といった感じの言い訳をしていたのが何故か凄く印象に残っています。
写真のセンスがない僕は、この日はずっとカチンコを叩かせて頂いたのですが、ワンハンドでの叩き方や、素早いはけ方のコツなどを、電車さんが伝授してくれました。
電車さんは昔、制作部にいたこともあるらしく、
僕なんかにもそっち関係のことを教えてくれる優しい電車さんです。
あと印象に残っていることは、男がやたらと熱く語るというシーンは、何を語るかについては基本アドリブだったのですが、クールなオーラ漂う翼くん(好きな映画は『ブレインデッド』)がその役になった時、一体何を熱く語るのかと誰もが注目した矢先、
「ミィとスナフキンは異母兄妹なんですよ!」
と、終始ムーミントークだったのには笑いました。
あとは森岡龍くんが大学で自主映画を撮っていて、今年のぴあフィルムフェスティバルに入選したこととか、大学は違えど、同じ教授の授業をとっていることなどが発覚し、なんとなく嬉しい気持ちになりました。
以上です。
0 件のコメント:
コメントを投稿