
Photos by Yuuuka Ooosumi
先行ロケハンの2日後である、6月27日(金)に、
いつも通り中野でワークショップが行われました。
その日は今までやって来たショートフィルム的なものの集大成として、照明を入れて、カメラもちゃんとしたので、まさに本当っぽく撮るという日でした。
急に雰囲気がプロっぽくなったため、演技が堅くなるのかと思いきや、むしろ皆さん水を得た魚の如く生き生きと演技していたので、私はとても驚きました。
でもそんなことより何より、
生まれて初めて持った録音用のマイクが重すぎてビビりました。
その夜、ご飯を一緒に食べたりしているうちにすっかり仲良くなってしまった、アッちゃん、ツバサ、リュウの三人(写真左から順)が、なんとなく成り行きで家に泊まりに来ることになりました。
僕は次の日朝から事務所に行ってその後バイトの予定だったので、朝わりと早く出ることになるけど平気かどうか確認し、三人とも「当たり前でしょ」と了承した上でのことでした。
しかしそこはまあ年頃の男子のお泊まり会なので、そう簡単に眠りにつくはずがありません。ワークショップの女の子がどう考えてもカワイイという、むしろお前らがカワイイぞと言いたくなるような会話に始まり、深夜に隣の家から聞こえてくる女性のうめき声(しかもあからさまに猿ぐつわをされている)を怖がって騒いだり、ギターを弾きながらアドリブで歌詞を考えて、さらに別の人がそれにコメントを加えるというゲームを、数時間ぶっ続けでやったりしているうちに、気付くともう朝の5時になっていました。
これはもう寝ない方がいいな、などと言っているうちに急に睡魔に教われた3人は、それぞれ思い思いの格好で眠りについてしまったので、私は仕方なくソファーで3時間ほど仮眠をとり、9時頃皆を起こしにかかりました。
が、起きねえ!!
叩いても起きねえ。
叫んでも起きねえ。
叩くと叫ぶって漢字似てるな。
跳んでも跳ねても起きねえ。
漢字一緒だな。
泣き真似しても起きねえ。
爆音でロックかけても起きねえ。
何しても起きねえ。
3人とも起きねえ。
いくら仲良くなったとは言え、うちに初めて来た人達をこのまま誰もいない我が家に放置して出発していいものか。しかし既に家を出なければならない時間は過ぎており、事務所の皆さんが待っているのだ。どうする自分。
考えた末、なんか食卓にあるもの適当に食っていいよ、あと家のそばに温泉あるよと親切過ぎるメールを残して、昼頃帰宅する予定の母親にもその旨を連絡して、家を去りました。
12時頃、そろそろ起きたかと思い電話をしても誰も出ません。
14時頃、母親から「今出てったよ」のメールがありました。
夕方頃、「起きなくてごめんなさい。手紙を書いたので読んで下さい。温泉行ってきます」というメールが来ました。
帰宅後、食卓の上に、クリリンとうんこが描かれた紙切れが乗っていました。
ゴメンね、怒らないでね、冷蔵庫のオレンジジュースも飲んじゃった。バナナを食べたのはツバサです。
などと、どこからどうみてもカッコ良くない仕上がりでした。
3人は映画内で「ポテンテ」というダンスサークルのモテない3人組を演じることになっているのですが、これは早くも完璧なまでの役作りだなと、呆れ半分に感心してしまいました。
でも撮影が終わった直後に話していたことなのですが、この日うちに来たあたりからいい感じに打ち解けたよねということだったので、まあこういった意味での貢献もボランティアの活動の一環として幅広く解釈できる大きな人間でありたいと思います。
まあ普通に楽しかったですし。
冷蔵庫のもん食ったらあたしに言えって母ちゃんちょっと怒ってたけど。
しかし!
事件はこれだけではなかったのです。
私がいない間に、うちの近所で彼らの身に何が起きたのか、その模様を、本人達にはもちろん無許可で好き放題に掲載していくつもりです。
それぐらいしてもいい程度の恩はきせたつもりなので、もはや遠慮はしません。ふふふふ。
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